マーケターであればお客様のサイト経由でいかにコンバージョンを導くかという視点は常に欠かしたことはないでしょう。
筆者の場合、運用型広告に携わっていますが目的の成果を出すために、「広告だけではどうにもできない領域」というものを時々感じる時があります。
お客様のご要望にお応えして成果をしっかりと出すことが広告の目的であるというのは重々承知ですが、結果によっては、どうしてもサイトの問題であると言わざるを得ないという状況があります。
そんな時にお客様になんて伝えたら良いのでしょうか?
そもそもサイトに問題があるとは言ってもサイトを成約につなげやすいサイトに改善できるようにコンサルするためには、サイトをどんな視点で分析すれば良いのか?という知識を持っていないと話が始まりませんね。
というわけで今回は筆者が実践している「コンテンツにどこに問題があるのか?」という問題発見の手法と「どう改善につなげていけばいいのか?」という2点をシンプルな視点でご紹介していきます。
まずはユーザー体験を損ねるポイントを仮説立てる
サイトを改善につなげていくためには、もちろんユーザー視点に立たなければいけません。
私たち人間は超能力者でもない限り初めからユーザー心理など掴めないものです。
そこでどんなことをしなければいけないかというと、「仮説→試す→評価」という3軸の繰り返しです。
要は、いわゆるPDCAサイクルをいかに正確に早く回していくかという視点です。
まずは細かい分析テクニックは抜きにして、シンプルに「仮説→試す→評価」という3点盛りの視点を持つようにするだけで十分です。簡単ですよね。
コンテンツ解析の際は実はこの簡単すぎる考えをいかに実行できるかが成否を分けます。超基本的なことではありますが、これを常に頭に置いておくことができれば、コンテンツ解析だけにとどまらず、その他さまざまな仕事に利用できる思考だと思います。
それでは次にそのコンテンツ視点の3点盛りを意識した上で具体的な改善内容を見ていきましょう。
ページ回遊の改善策
サイトを成約につなげるためには回遊率を高めることは重要です。なぜなら、色々なページを読んでもらえることでユーザーがサイトに対する関与度合いを高められ、成約に繋がりやすくなるからです。
たとえペライチのサイトであっても、回遊率と似た概念で、いかにページをスクロールしてくれるかが重要です。
ページ回遊率を高めるためには直帰率や離脱数を改善する必要があります。
しかしながら、決定的な改善策は実はありません。
理由としては、はじめからユーザーにぴったり刺さる内容などわかるわけがないからです。
方法としてユーザービリティ、ユーザーエクスペアリンス(ユーザー体験)を繰り返し改善していくことで回遊率を上げていけます。
具体的には下記のような視点を心がけ、改善していきましょう。
- ページ表示速度の高速化
- ターゲットユーザーに合うフォントを選ぶ
- ファーストビューに魅力的なコンテンツを入れる
- ページの参照元を確認し、流入したユーザーニーズにマッチしたコンンテンツを作成
- 難しい用語は使わず、シンプルでわかりやすい表現を入れる
- リンク切れの発見
サイト内検索機能の解析
基本的にサイトコンテンツの解析については終わりですが、1つの分析手法としておまけで内容をご紹介します。
これは主にECサイトなどの場合で有効になるかと思いますが、集客施策の改善として「サイト内検索」を解析することをオススメします。
集客施策の改善
サイト内検索の実行したユーザーをマイクロコンバージョンとして設定することもお勧めします。
理由は「購入には至らなかったけどサイト内検索を実行するようなモチベーションの高い訪問者」であると考えられるからです。
それをリスト化し、リマーケティング広告を打つのもいいでしょう。
また会員情報を取得しているのならば、 会員IDを取得しメールやDMなどを送る、アプリへプッシュ通知を送信するといった集客施策を立案できます。