【中途半端の美学】最後までやりとげる人ほどもったいない時間を過ごしている！？中途半端こそ最高の幸せ。

よく諦めなければ夢が叶うとか、常に高い目標を掲げてモチベーションを保ち続けることが大事だと思っている人が多いように思います。

僕も以前そうでした。確かにずーっと同じことを継続できる人って、一見素敵だし魅力的です。特に日本人なんかは諦めないことは美徳だと思う文化が強いから、なおさらそう感じますね。

でも、労働市場の話なんかでいうと、そんな常識も崩れつつあると思われます。

最近は転職支援企業がかなり増えて、転職がしやすい世の中になりました。しかも、2016年は転職市場が売り手にとって有利という状況でした。

おそらく、2017年も売り手に有利が続くと予想されます。なので、転職するなら今がチャンスということです。転職したい人はさっさと行動しないと損かもしれません。

さて、話を戻すと転職の話でもあったとおり、今の世の中は長く同じ企業に勤めることが自分のためではなくなっている可能性があります。特に20代で転職する人が昔より増えています。ずっと同じ企業に所属していることが、狭い視野を生み出し、自分の成長にブレーキをかけていると感じているからなのかもしれません。

専門知識を習得し手に職を持たせようと頑張る人。もっと自分に適正な職場環境や業界を求めて今の会社を諦める人。様々います。

ちゃんと人生の軸として、しっかりとしたものを持っているなら今の道を諦めた方がいいと思います。例えば幸せになりたいとか。

でも中には、ただ今の会社がキツくて転職したいという人もいます。そういう目的のない理由だと今後どんな職についてもキツく感じる人生になるんだと思います。手に職をつけたいとか、適正な職場を探すとかというはっきりした軸がないと、たぶんどこいっても微妙って思うんです。

他にやりたい事があるから今ある仕事を諦めるなど、人生において別の選択をするときに、本来の目的がクリアになっていれば今後の後悔は少なくなると思うのです。

例えば陸上競技の話でいうと、全国大会に行きたいから100mを諦めて棒高跳に転向するのか、100mの練習がキツイから棒高跳に転向するのとでは、同じ諦めるでもずいぶん意味は変わってきます。

ただ辛いかとか本当の目的から大きく外れた選択肢を選ぶほど悪いことはありません。

アメリカなんかの一流スポーツ選手は、直ぐに諦めて、スポーツキャスターに転身するという軽やかさがあります。日本ではそれがあまりない。アスリートは最後までスポーツ一筋であることが望ましいという風潮が日本にはありますよね。

周りもそういう風に期待するから、選手自身も期待に応えようとします。それはある意味、他人基準で生きているようなもので、自分の可能性を狭めていると言い換えることができるんじゃないかと思うのです。

そう考えると、諦めることは全然ダメなことではないということに気づきます。むしろ諦めた方がいいことがあなたの日常の中ですら、ありふれているはずです。

いつまでもその事を諦めないことで、大事なことに気づけずにいる人が大勢いると思います。

もっと自分に適正な道があるのに、活躍できる場があるなに、今まで10年以上続けてきたからとかという理由で諦めずにいるひと。

本当は良くない人間関係と分かっていながら、関係を断ち切れずにいる人。せっかく続けてきたんだからという言葉が、妙に説得力をもって自分を現状維持へと追い込みます。しかも人間は現状維持が心地いいと思う生き物です。もともと変化することに対して恐怖を感じてしまうものです。

ちなみにこれは心理学でも証明されていて新規恐怖というやつです。

この新規恐怖に打ち勝ち、諦める勇気をもたないことには現状維持のままあなたの未来は消えてゆくでしょう。

ぼくらは常に変化していかないといけません。

特にブロガーは人と同じことやってたら、他の同じような事をやってる人たちに埋もれてしまいますから。

それは、ダメだと思ったら直ぐに他の手法に手を出すくらいの行動力が求められます。いちいち最後までやりとげる精神では他の人たちに遅れをとってしまいますから。

度々当ブログで紹介している為末大さんや百獣の王武井壮さんというよう人も、今までにたくさんの諦めがあったといいます。為末大さんは陸上短距離界初の銅メダルを二度も獲得。

武井壮さんは陸上10種競技で日本一の後に自慢の身体能力を活かしてタレント活動で活躍していますね。

いろいろ諦めたことによって、本当に自分がやりたかったことが浮き彫りになってイメージが彼らにはあるのでしょう。諦めの数だけ本当の意味での幸せや喜びがだんだんとわかってくるのだと思います。

諦めなかったことで損していることも、世の中には存在しているんだという認識のもと、どんどん諦めましょう！