YouTubeを見ているとこんな下記動画が目にとまりました。
一見、よくわかりませんよね。
この内容、実は広告宣伝に使えるような意外と重要な内容が込められています。
あなたはそれがわかりますか?
マーケターなら身近なニュースから学べる内容をピックアップしてビジネスのあらゆる場面で活用できるような応用力が、できるマーケターとして社会で大いに活躍するんだと思います。
そこで、このニュースからマーケティング学的に何を読み取れるのかをこれからご紹介します!
広告などの仕事で良い広告訴求が思い浮かばず悩んでいる 人や、目に留めてもらえるような興味を引くメッセージが思い浮かばない ぞ!というお悩みの方はぜひ読んで損はないはずです。
このバーガーキングの謎の敬意はいくら調べても真意は確かめられない
このニュースのメインの面白いところは、「謎」というメッセージです。
具体的には閉店する近所のマクドナルドに対してバーガーキングが敬意を評してる(店の前に閉店するマクドナルドにお疲れ様的なメッセージのポスターを掲げた)ようで、評しているのか、いないのかわからない点 です(実はポスターの文章を縦読みすると「私たちの勝チ」と読める)。
そして、謎のポイントはバーガーキングが「私たちの勝チ」というメッセージを意図的にやったのか、やってないのかという部分です。
動画をご覧いただければ分かる通り、バーガーキング担当者としては敬意を払っての行為とコメントしていましたが、縦読みでは勝利宣言して煽っているように見えるところがなんとも面白く、謎が深まるばかりというわけです。
つまり、真意はいつまでたってもわからない中途半端な情報と言えます。
この中途半端さです。これが広告宣伝で使える思考法 の一つです。
【ツァイガルニク効果】中途半端さが人の興味を刺激していておもしろい
このバーガーキングによるマック煽り事件 から広告担当者として学ぶべきポイントは中途半端さが人を惹きつける という点です。
この考え方は心理学的にツァイガルニク効果と言われるものです。
人は達成できたものよりも、中途半端なことやミステリアスな事の方が記憶に残りやすいという心理
つまり、このニュースの肝となる部分は「どこまでも憶測がを広げられる 」ことです。
人を華麗に煽るような探究心を刺激させるマーケティング的のセンスを感じます(バーガーキングが意図してやったのかはやはり不明ですが)。
うまい話題性作りは「謎」から始まる?!見たくなる広告訴求の思考法
人は謎が好きです。
ミステリーが好きです。
「火の無い所に煙は立たない」ということわざにもある通り、どんなに謎で真意が確かめられない、確かめようがない話題でも人は探求したくなります。
なぜなら人は全てのことには絶対に理由があるはずと思ってしまう からです。
でも考えてみれば理由なんてない物事なんていくらでもありますよね。
例えば、恋愛でいうと「その人を好きになった理由」とか「世界チェス大会の伝説的チャンピオンがコンピュータに負けた理由※1」とか筆者は思い浮かびます。
チェスで伝説的世界チャンピオンだったカスパロフ氏という男が、IBMが開発したAIの「ディープ・ブルー」に2勝3敗1分けした話。
なぜ伝説のチャンピオンが負けてしまったのかとうと、一言でいうとチャンピオンの頭の良さがアダとなった。理由は対戦中、ある瞬間にコンピュータがうった手があまりにも理解できない動きをしていた局面があったことから、カスパロフ氏は「自分の理解できない領域のことをしているのかもしれない…」と深読みしすぎた結果、そこから調子が狂い、負けた。でもそのコンピュータの理解できない動きについては実に馬鹿げた内容で、単に「コンピューターの故障が原因」だったという話。つまりこのコンピュータはとんちんかんな手を打って伝説的チャンピオンから勝利を収めたのである
うまい話題性は調べてもわからないような疑問をうまく喚起させるという部分に本質があるかもしれませんね。
「なんでそんなことするんだろう?」「なぜそうなるんだろう?」と。
マーケターとしても人に興味を持ってもらうことをうまく実行したかったら、「疑問」というツールをうまく使ってメッセージを見た人に考えさせる・想像させる ということが実現できたら、あなたの勝チだと思います。