上級ウェブ解析士合格者が感じた、上級ウェブ解析士の試験の流れや学習内容、メリットを紹介

このたび、上級ウェブ解析士を受け、合格することができました!

ということで当記事では上級ウェブ解析士について、ウェブ解析士の受講を考えているマーケターに参考
になればと思い、受講のレビューをしていきたいと思います。

上級ウェブ解析士の受講に至った背景、受講を通じて何を学べたのか、誰にとってもっとも役立つ資格なのかなどを自分なりの見解をお話します。

 

まず、軽く自分の自己紹介をすると、ウェブ広告代理店に勤めていて職業としては運用型広告の運用者として日々仕事をしています。

自分の経験的に学んできた知識の整理と運用型広告の運用者としてレベルアップを狙うためです。

結論から言うと、概ねその2つの目的は達成できたかなと思っています。

課題をこなしていく中で不明点を潰していく作業がめちゃくちゃ学びになったからですね。

DAY1講座についての流れ

最初に言っておきますが、上級ウェブ解析士認定講座の内容は担当講師によって進め方が変わりますのでご注意を。

進め方というと語弊があるかもしれませんが、講師の方々は経歴も専門分野も違ったりするのでわかりやすさだったり、例え話だったりが各々違います。なので基本的には講師として実績がある方の講座を受けるのが望ましいかと個人的には思いました。

ちなみに自分の場合は後藤さんというウェブ解析士マスターの中でも実績がある方でしたのでめちゃくちゃ学びになりました。

ではさっそくDAY1講座についてですが、まずは当日までに事前課題を担当講師にメールで提出します。

また、事前課題はDAY1講座当日で受講者同士で採点しあった後に課題が義務付けられています。

なので当日出来上がった課題を持ってこないとやってこなかったとみなされて自動的に不合格になるらしいです。気をつけたいところですね。

講座内で提出した課題ですが、それだけで採点が決まるわけではなくて、協会側でチェックが入り正式な採点はあとあとしっかりと行われるのでご安心を。

講座内ではイーコマースサイトやリードジェネレーションサイトのKPIを決めるための計算問題がありました。

受講生に対してランダムで回答させられます。自分は計算が苦手なので、その時はあまり答えられませんでしたが、義務教育をまともに受けていれば問題ないでしょう。二次方程式を活用したKPI立案方法とか出てくるので、中学数学を少し勉強し直すといいかもしれません。

イーコマースやリードジェネレーションサイトなどの目標達成に必要な計画を練るための最終的なゴールから逆算したKPIを作成します。

基本的には後半戦は座学で進行していきます。

最後にDAY2講座の最初の方で行うプロジェクトフォーラムというディスカッションがあるのですが、それの話題のテーマとなる内容を事前に打ち合わせしないといけないということで、僕の場合は他の受講生と連絡先を交換してDAY1講座は終了です。

事前課題について取り組み方と学び

次に事前課題の内容についてどういう流れで進めたか?ということとその中での学びについて紹介します。まず事前課題は下記2点について取り組まなくてはいけません。

コンセプトワーク

ファイブフォース分析や4C分析、戦略マップなどビジネスフレームワークを活用してウェブ解析士協会のビジネスを題材に協会としての事業戦略を練っていく作業を行います。

カスタマージャーニーマップ

ウェブ解析士協会の理想の顧客1人をペルソナとして想定します。そのペルソナについて協会と接点を持つところから顧客にとってのゴールまでの協会との接点を図に落とし込んでいきます。ここで重要なのが顧客視点です。

学びとしては事前課題によって顧客視点や競合視点を踏まえて、自社の強みをどう効果的に打ち出していくかを学びました。

自分は今まで業務に精一杯なところがあって、競合や顧客視点を忘れがちになっていたことが反省点として気づかされました。

で、広告文作成などの際に自社の強みばかりを気にしている自分がいかに広告主様のためになっていないかがわかりましたね。

課題の進め方としてはウェブ解析士のテキストやググりながらなんとかやり遂げました。

中間課題についての流れや学び

中間課題は下記つ4つ取り組みます。

①ウェブマーケティング計画書
②施策評価シート
③改善設計提案書
④ツール指示書(Googleオプティマイズ、GTM、Googleサーベイからひとつ選択し取り組む)

ではそれぞれの課題について簡単ではありますがどんな内容か紹介します。

①ウェブマーケティング計画書については過去3ヶ月の協会のGAの実際のデータを元にして6ヶ月後の売上達成に向けて数値的に根拠のある計画書を作成します。

目標売上に向けて直帰率やCVRなど、どういった指標を現実的な範囲内で目標値を設定し、作成していきます。

②施策評価シートについては事前課題で作成したカスタマージャーニーマップ上でウェブ解析士協会とユーザーとの各接点において測定可能なKPIを決めていくような資料を作成します。

③改善設計提案書の作成では①ウェブマーケティング 計画書で決めた数値(KPI)を達成するために具体的な施策を落とし込みます。

またその施策が成功しているか否かのKPI(数値データ)をどのように取得するかを決定するか提案するような資料を作成します。

④ツール指示書については、施策評価シートで決めた数値を収集するためのツールをGoogleオプティマイズ、GTM、Googleサーベイからひとつ選択します。

選択したツールを正しく設定してもらえるようツール実装者に設計指示書を作成していきます。

ちなみに自分は一番興味があったGoogleオプティマイズを選びました。改善施策の提案の幅が広がりそうな学びがあって面白かったです。

以上が中間課題の内容になります。

DAY2講座について

DAY2講座ではプロジェクトフォーラムという10分程度のディスカッションを行います。

DAY2の前に事前に他受講者と相談して自分の悩みについて共有しておかないといけないので他の受講者のかたとのコミュニケーションが大事です。

DAY1講座で相手の方と仲良くなっておくとやりやすいですよ!

で、繰り返しになりますがDay2では1日目に説明されたプロジェクトフォーラムを行います。事前にコーチと呼ばれる人に悩みを相談してしっかりと内容を発表できるように共有しておきましょう。

僕の場合は1日目に相手の方とラインを交換し、2日目までに悩みの詳細をラインで共有しました。

念のためDAY2講座の開始30分前に集まって不明点などを明確にしてからプロジェクトフォーラムに挑みました。

DAy2講座の流れとしては、まずプロジェクトフォーラムから始まり、その次にアクセス解析のコツを伝授してくれるという流れになっています。

2日目の講座後に取り組む修了レポートの内容がアナリティクスを使った解析レポートを出すのでそちらの内容がメインになってきます。

注意なのが講座内で修了レポートの必須項目や合格基準などの説明がありますが、口頭で説明されるだけす。なのでその説明をしっかりメモっておかないと後で大変なことになるので気をつけた方が良いですね。

修了レポートについて学び

どの学習もそうだと思いますが基本的に講座やセミナーに行ったその場で学びが得られることはあまりないと個人的には考えています。

後で復習や実際に活用するからこそ始めて学びになると思うのです。

なので、個人的にはなるほどとなる内容はありましたが、その後の復習は絶対にしておいたほうがいいです。

ただ資格をとるための目的だったら構いませんが、ウェブ解析士を取得するには高い費用がかかります。

せっかくだったらうまく学習して実際の業務に役立てられるようにインプット、アウトプットしたいものです。

上級ウェブ解析士は資格は誰に役に立つのか

上級という名が付いていますがウェブマーケティング初心者にむしろおすすめしたいと思いました。なぜかというと座学で学ぶというより課題をこなしていく中で経験的に学べる実践的な内容だと感じたからです。

まあ、上級を受けるには初級のウェブ解析士に合格しないといけないので、そういう意味では初心者は受けれませんが、僕の場合純粋に楽しく学べました。めちゃくちゃ大変でしたけど。

自分の場合は上級ウェブ解析士+上級GA講座を受けたので合計13万円ほどかかりました。

それだけお金をかけている分、じっくり学んでやろうという心持ちで取り組んだので、あえて有給2日取るくらい猛烈に濃厚な学びができるように本当に真剣に取り組みました。

正直やりすぎだろって感じは自分自身では感じました。ですがウェブだけにとどまらず、お客様のビジネス全体を考えた上での提案をしていくという新たな思考 を学べたので良い経験をしたなと思います。

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