【部活動】足が速くなりたかったのに逆に遅くなった話|リスクばかりを恐れて何も行動しない人いるでしょう?Part3

前回の記事 【心理学】情報は加工されているもの、割り切って生きていく方がたのしい|リスクばかりを恐れて何も行動しない人いるでしょう?Part2

ぼくは今まで陸上競技を11年間やり続けています。始めは100mを専門としてきましたが、今は棒高跳を専門にしています。このエピソードは僕が100mをやっていた頃でした。

中学一年生のとき、僕は校内陸上競技大会の100mで学年一位でした。モチベーションの上がっていた僕はさらに記録を伸ばすべく、日々、足が速くなる方法を模索していました。

女子からモテたいという思春期特有の思いも加速して、走ることに関してのいい情報を手に入れたのです。それは「一歩一歩の歩幅が大きいければ大きいほど足が速くなるらしいぞ」という情報。

自分自身でも歩幅が小さいということが顧問の先生から指摘されていたのでこのままではいけないとは思っていました。それに「歩幅を大きくすれば速くなる」という単純な話ではあるので十分にこの情報に納得しました。すぐさま自分の走りについて、一つ一つの歩幅を大きくするようなトレーニングを行っていったのです。

歩幅を大きくするトレーニングを継続した結果。去年の自分よりタイムが遅くなってしまったのです。

自分は足が速くなるという情報が正しいと思って、それに向けて努力をし続けていたのに逆に遅くなる。しかも中学生なんてものは陸上の技術的にも身体的にも未熟でこれから成長していくしかありえない時期にです。当時の僕はこの事態に全く理解ができませんでした。しかも高校に入るまで記録が伸びずスランプに陥るという最悪の結果となったのです。

高校に入学すると、やっとその答えがわかりました。 中学の時に足が速くならなかった原因はその情報が自分にとってプラスになるものかどうかを考えていなかったからななのです。

つまり、自分の陸上競技に対しての軸が出来上がっていなかったからでした。もっと具体的に言うと、今回の「歩幅を大きくすれば足が速くなる」という情報に対して、僕は自分にとってプラスになるという判断をするのが早すぎました。順序的にその「自分にとってのプラス」ということを判断する前に自分の軸(自分の走りの強み)を理解しなければいけなかったのです。

では具体的には中学二年生のときの僕はどういう順序で「歩幅が大きいほど足が速くなる」という情報を理解しなければならなかったのでしょうか。ぼくの考えを下に記載します。

まず、ぼくの100mの自己ベストは 11秒97です。この11秒97のタイムを支えているぼくの走りの強みはピッチ(足を回転させる速さ)が速いということです。

そこで中学二年のぼくだと「歩幅を大きくすれば足が速くなる」という情報を掴んだならば、そのまま歩幅を大きくさせる練習に取り組みはじめるでしょう。しかし、その前に自分の走りの特徴であるピッチ(足を回転させる速さ)を考えます。

するとよくよく考えればピッチ(足を回転させる速さ)と「歩幅を大きくする」というのは矛盾を生じさせることがわかります。歩幅を大きくすれば単純にピッチが追いつかなくなるという自体が起きてくるのです。つまり当時の僕はそれに気づかずにスランプに陥ってしまったのです。

走りが遅くなった原因を要約するとピッチが速いという強みがぼくの100mの速さを支えていました。しかし横殴りに「歩幅を大きくする」というトレーニングを積んだことでピッチが速いという強みが失われて逆に走りが遅くなったという話です。

どうすればよかったかというと「歩幅を大きくすれば足が速くなる」という情報を無視してピッチを極めればスランプに陥らずに済んだのではないかと今となっては思います。

このように新しい情報が来ると人は振り回されがちです。しかし、その情報がいったい自分にどういう影響を及ぼすのか自分の軸を決めて考えれば迷うことはありません。この「自分の軸を持つ」という考え方をより深く理解するには為末大さんがそれについて詳しく書いた本があります。下に本についてのリンクを貼っておきますので興味があればご覧下さい。

【心理学】サンクコスト(埋没費用)が与える悪影響|リスクばかりを恐れて何も行動しない人いるでしょう?Part4

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