将来に困らないために安定した環境に身を置きたい、家族のために安定した大企業で勤めあげたいと思うマーケターは世の中で多い勢いることでしょう。
ですが、もしかしたらその考え方で安定を求めるのは、ひょっとしたら危険かもしれません。
なぜならこのインターネット社会が関係しているんです。
ではどうしたら本当の安定を求めて生きていけるのか?
そのヒントになるキーワードとして「変化」というのが大いに関係してます。
今回の記事では安定した働き方というテーマで多くの人が勘違いしていることや、そもそも安定とはどう言うことか?
そして、どうすればその安定した働き方が実現しやすくなるのかを私マーケターの視点から考えていきます。
特に将来に不安を抱いている20代マーケター向けて全力で伝えていきます!
目次
マーケターとして変化しないことが危険な理由
個人的にはマーケターとして変化しないことは危険といえます。
なぜなら時代背景 が大きく関係しているからです。
インターネットの普及で昔より新しい情報にアクセスしやすくなったり、様々な価値観に触れられるようになったことで、同じ手法で満足できる成果を維持できる寿命が短くなってきている からです。
例えばわかりやすい話でいうと飲食店を例に考えてみましょう。
鰻の握りが人気の高級お寿司屋さんがあったとします。これまで常連客に支えられ、うまくお店が経営できていたとします。
ですがそういった常連客が多くいるお店でも情報社会に対応できていないと長期的には経営破綻する可能性が出てきます。
具体的に言うとSNSの台頭 です。
SNSやUGCコンテンツが世界中のお店の評判を可視化(SNSの「いいね!」や「シェア」など)してしまったんです。
ユーザーの手によって投稿・制作されたコンテンツの総称。例えばFaceBook、Twitter、InstagramなどのSNS。食べログやぐるなびなどの口コミサイト、YouTubeなど。SNSよりもっと広い概念であると言える。
インスタでバンバン美味しそうなお寿司の投稿をしていていいね!数を稼いでいる100円の回転すし屋さんを見かける機会が多くなれば人はそれに目移りしてしまうものです。
そうなると、高級志向で勝負していたお寿司屋の常連さんも、そのような評判の良さそうなお寿司屋さんを見かけてしまうと、「100円寿司でも全然美味しそうじゃん!」となり、顧客の離反につながるリスクが高まりますよね。
人は比較する生き物ですから、SNSをやっているお店とやっていないお店だったらどっちを選ぶとなれば断然前者となりがちです。
SNSで「新鮮な鰻入荷!海の幸は鮮度が命!本日限定で鰻をご注文いただくと晩酌セットが半額に!」などと定期的に情報発信している非高級お寿司屋さんと、上質な食材が美味しい高級志向のお寿司屋さんなんだけど、そもそもSNSをやっなくて何の情報発信もしてないお寿司屋さんだったら、どっちが行きたくなるかは何となくわかると思います。なのでこれからのマーケティングは当然ののごとくユーザーから比較された上でうちの商品を選んでくれるかを一つ基準に営業を行うことが重要でしょう。
【SNSマーケティング】ニッチ市場でも勝ち残れる時代に
インターネットが浸透したことで、比較社会となった今、より個々のユーザーにマッチした商品を展開していく必要性が出てきましたね。
言いかえれば個別のユーザーにとって質の高い商品を展開できた方が生き残りやすい世の中に変わりました。
例えがわかりやすいか不明ですが、変わり種ペヤングもその一つかもしれません。
以前にペヤングはチョコレートや激辛など、明らかに大衆向けではない、一部のユーザーにしか受け入れられないであろう焼きそばを販売したことありましたよね。
何を「質」と捉えるかですが、人によってもちろん違いはあります。
お寿司屋さんでも上質な食材を使ったネタを提供できることが唯一の強みではないはずです。
ユーザーによっては美味しさよりサービスの丁寧さを求めてたり、デートのことを考えてお店の雰囲気を重視していたりと人によって心に刺さるポイントは違います。
例えば「サービスが丁寧」ということをそのお寿司屋さんの「質」と定義すると、サービスの丁寧さを重視するお客さんが集まってくるようになります。
SNSは単に人通りの多さやお店の立地条件に関係なく、ピンポイントで集客につながるツールになりつつあると思います。
以前では考えられないことではないでしょうか?
インバウンド(海外のお客様)の需要も引き寄せる可能性も高まりますし。
マーケターにおいても成果の出せる手法や考え方を追い続けるアンテナがないとビジネスマンとしても競争力を失いかねませんよね。
マーケターは変化しないとどんな地獄を見るのか?
では、これから怖い話をしましょう。
マーケターとして勉強しなかったり、それをもとにして行動を起こすような変化をしないで仕事をし続けるとどうなるのかと言うと、自分の市場価値がなくなります。
ちょっと言い過ぎですかね?
でもこのくらいのことは覚悟しないといけないと思っています。
厳密に言うと生き方が二極化するとでもいいましょうか。
具体的には人の生き方は「働きたい人は働いて、働きたくない人は働かなくても生きていける時代になる 」という未来が待っているかもしれないんです。
この話の発端は国の政治政策案の候補になっているベーシックインカムとAIの普及が関係しています。
国民に対して定期的に(月一回など)生活に必要最低限の現金(例えば5万円など)を支給する経済政策。
さらに社会にAI導入が進んで単純作業を人がやらなくてもいい仕組みになれば、ベーシックインカムが定着しやすい世の中にもなるはずです。
社会にAIの浸透が行き渡る前に先にベーシックインカムが導入されれば生活のあらゆる場面で幸福感が向上するかもしれません。
ですがそういった国の支援が始まったとしてもいつまで続くかわかりませんよね。
なので結局やりたくもない仕事に人生を食い尽くされたくなければ、AIに仕事が奪われていくことを想定して自分自身を替えのきかない人間に仕上げていくことが重要です。
AIによって会社から追い出され、自分の生活が困窮したりして生きづくなるようなことはしたくないですよね?
もう既に始まっている?!成長意欲がない人には生きづらい世の中へ
てか、すでに働き手は仕事へ意識の高さや成長意欲が高い人材にならないと会社から評価されない仕組みが整備されつつあります。
なぜならこれから同一労働同一賃金が施行(2020年4月)するわけですから。
「会社が、国が、なんとかしてくれるだろう」とかもうない話です。
すでに国としては将来的に国民に自助を求めています。「国民の皆様には年金を十分に与えることができませんから、自力でなんとか生活できるよう準備してくださいね」と言っているようなもんです。
公的年金だけでは老後不安 国は「自助」求めるけれど…
https://www.google.com/amp/s/www.asahi.com/amp/articles/ASM5Q5W0CM5QULFA048.html
なので冗談でも脅しでもなんでもなく、本当に個人が力をつけていかないと生き残れない時代になってくるんだと思います。
なんで、「仕事がだるい」とか「やる気が出ない」とか言ってる場合じゃない んですよ。
そうしてる間にライバルがどんどん意識を高め、結果を出していきます。
もちろん自分自身が成長しないとクビになるかもしれません。厳しいですけど現実的な話です。
安定した環境=マーケターとして成長や安定につながらない
これまで世の中の生き方が今後どう変わっていきそうか?についてお話ししました。
つまり今まで指示されたことをこなすような受け身姿勢でいると例え大企業であってもクビになる可能性が十分あるというわけです。
もう終身雇用が保証された時代は終わりを迎えつつあります。
トヨタ自動車の豊田社長も、経団連の中西会長も終身雇用はオワコン発言をしていることですし、僕ら若い世代は、いい加減目を覚まさないといけません。ゆとり世代だからといって自慢してる場合じゃありませんよホントに!
日本型雇用は“幻想”に過ぎない トヨタ・経団連トップの「終身雇用難しい」発言で露呈
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1905/22/news039.html
もう頼れるのは自分自身であるということ…
このことを分かった上で、マーケターはどういった環境に身を置くべきなのか?について考えていきます。
今の時代なりの答えとしては「自分の裁量で仕事がしやすい環境 」です。
理由としては自分で考える頭が鍛えられるからです。
そこに経験と知恵がついてきます。これがデカイです。
大企業など、いわゆる安定した組織においてはこの自分の裁量権はあまりない
傾向にあります。
安定した組織とは例えば研修が充実しているとか、上司がなんでも丁寧に教えてくれたりとか、仕事のやり方がすでに整備されているだったりです。
こうした環境って会社が回っていく上で良いことなんですが、育成環境が整いすぎてると自分の成長が他人任せになってまうんです。
そうなると個人として成長スピードが鈍るので、長期的な目で見るとその組織の発展にはてなマークがついたりもします。
つまり、一般的に「安定している企業」とは、社員にとっても企業にとってもお互いの未来のために良くない構図になってます。
さらに付け加えるなら、「訓練された無能 」といって、デカイ組織のように確立されたやり方で仕事をこなせばこなすほど臨機応変さに欠けた人材が育ちがちです。
教えられた仕事以外全くこなせないという完全に思考停止しちゃってる社員と言うわけです(そうならないようにしたいものです)。
なのでそういった一般的に安定した環境というのは新しい知識に触れることや様々な経験をすると言う発想自体が起きにくいので、ビジネスマンとしての成長もしにくいというわけです。
マーケターに必要なのは変化し続ける勇気
安定した環境がマーケターの成長に蓋をしてしまうのであれば、じゃあどういった環境に身を置くべきなのでしょうか?
それは見出しにも示した通り、「変化し続ける勇気を持つこと 」に限ります。
これは新米マーケターであればあるほど良いと思います。一見、「変化することは不安定」と思われがちだけど、まったく逆です。
たぶん、世の中の常識ではただひたすら決められたことを実行し、決められたことから生まれた成果が評価される環境が安定と思われがちだと思います。
それはそれで今は成り立つものかもしれません。
けど、いまの時代は情報がありふれているので良い情報はすでに十分に出回っています。
みんな成果の出せる方法は知っています。でも、ただ知っているだけで実行まで落とし込めている人は意外と少なかったりするのです。
なので、あとはどれだけの量実行したか?という単純明快なことを成し遂げた人が利益を得るチャンスが高まるんだと個人的には考えるところなんです。
ある意味、すでに確立された手法であったり、過去の栄光を信じることは役に立たない のです。
すでに社内で確立されたやり方で成果を出すより自分の発想でどんどんチャレンジして作り上げた成果が新しい時代の常識を作れる可能性だってあるかもしれません。
また、誰かに与えられた仕事をやらされるより 、自分で仕事を生み出して実行する方が個人の成長という意味で安定的 といえます。
なので安定した環境で働くより、将来自分自身が安定できるように挑戦を受け入れてもらえる環境 に身を置きましょう。