自分は口下手で、仕事や友達との会話も思うように伝わらないという悩みを持っている方がいるでしょう。
それは、もしかしたらご自身が伝え方の型を知らないからかもしれません。
世の中には色々な「型」がありますが、その中でも伝え方の型である「CREC」を活用していくことで、一気に自分の伝えたいことが伝わるようになるはずです。
筆者もCRECを実践しているのですが、何より自分が喋りやすいと実感しています。
喋りやすいということは相手に伝わる説明もしやすいということになります。
自分が喋りにくい伝え方は相手には伝わらないものなのです。
でないと、ひょっとしたら仕事ができないと思われて望まぬ部署移動をさせられてしまうかも…
そんな人が一人でも減るように、今回は伝え方の順序の型である「CREC」をご紹介していきたいと思います。
伝え方の型「CREC」とは?
CRECとはあるアルファベットの頭文字をとったものです。
まずはじめに結論いい、そのあとに理由を説明します。
理由を述べたらその理由が納得できるような根拠や具体例を交えてより説得力を強固なものにしていきます。
最後に再度結論を述べて以上終了です。
説明の中で上記の型を持っておくとスムーズに話が展開でき、かつ相手にも内容が伝わりやすいというメリットがあるのでオススメです。
これだけではわかりにくい人がいると思うので、下記にCRECの例としてTik Tokが若者に人気があるということをご紹介します。
C:Conclusion(結論)
→Tik Tokは若者に人気がある。
R:Reason(理由)
→今の若者は「ネットで大きな反響をもたらし有名になりたい」ということと、自分をスマホ一つで可愛く・クールに表現できるというTik Tokの手軽さが受けている。
E:Evidence(理由の根拠・具体例)
Tik Tok上では「#広告で有名になりたい」などのハッシュタグが若者が自分の存在を知らしめたいという心情がよく表れている。また「スタンプ」という機能を使えば、撮影時にリアルタイムで動画を理想の形に加工できるし、実際にそのような加工をしている動画を頻繁に見かけるから。
C:Conclusion(結論)
だから、Tik Tokは若者に人気があるといえる。
どうでしょう?
ご自分の今までの伝え方と比べて、わかりやすいかどうか比較してみてください。
よくある悪い伝え方も、CRECを使えばわかりやすくなる
よくありがちな伝え方として、最初に理由を述べて、そのあとに結論を述べるスタイルがあると思います。
この順序だと話がダラダラしがちで、相手をイライラさせがちになります。
この伝え方をクライマックス法と呼びます。
また、クライマックス法のような理由を先に話してしまう方法だと、途中で結局自分は何が言いたいんだっけ?と話が迷子になってしまうというデメリットがあります。
「自分は話し上手だ!」という自信のある人なら問題はないと思いますが、多くの人にとっては道筋を立てて最後に結論を持ってくる話の構成を組み立てるのは至難の技です。
理由を先に述べるスタイルの方が多くの場合伝わりやすく、無難ではあります。チャレンジとしてクライマックス法を試してみるのもいいですが。
人志松本のすべらない話という有名なトークバラエティ番組がありますね。
あの番組での芸人さんの話し方を聞いているとよくクライマックス法でお話をしているケースがよく出てきます。
すべらない話、とても面白いですよね。
クライマックス法は話の最後まで結論を言わないので、相手に臨場感を伝えたり、ワクワクさを演出できますが、その代わり、最後にしっかりとインパクトのあるオチを持ってこなければいけないので、それ相応の高いトーク技術が必須になります。
芸人だからなせる技という風に言い換えても大げさではないのかもしれません。
しかし、多くの場合CRECで話す順番は汎用性があり、面白い話も構成しやすいのでぜひ今回ご紹介した内容をチャレンジして、ご自分の生活場面に生かしていただけたらと思います。
C:Conclusion(結論)
↓
R:Reason(理由)
↓
E:Evidence(理由の根拠・具体例)
↓
C:Conclusion(結論)