[Z世代]若者が出世に興味がないと言われる3つの理由を元若者が考えてみた

若者の皆さん、そうでないそれより上の世代(ミレニアル世代以上)の方も、今の若者は出世意欲が薄いと聞いたことがないでしょうか？(ここでいう若者とはZ世代のことを指すようにしましょう)

実際に今の20代(2022年時点)に「出世欲があるか？」というアンケート調査をした結果、77.7%が「いいえ」と回答。確かに実際に若者(Z世代)が出世欲が低いという事は本当っぽいですね。

出世欲のない20代は77%! その理由は「●●をしたくないから」がトップに
(転職メディア「転職サイト比較plus」の調査)

ではなぜ出世意欲が薄いのでしょうか？

Z世代当事者であればなんとなくでもわかるかと思いますが、ミレニアル世代以上の人は理解不能かもしれませんね。なんていったってこれまで出世して当たり前という時代があったわけですから。

そこで今回、ミレニアル世代(1980年～1995年くらいに生まれた世代のこと)である私ウェブねこが元若者としてZ世代が出世に興味が薄い理由を3つにまとめてみましたので、何か読者様の気づきを得るのにお役に立てればと思います。

①責任が増えるのが嫌だ

Z世代が出世欲が薄い1つ目の理由は責任問題です。

出世すると責任が増えたり、やるべきことが増えるというイメージからそれを避けたいという思いがあるんだろうと思います。

働くモチベーションとして給料がありますが、責任や業務量が増えるのなら給料は上がらなくていいやという考え方が増えているように感じます。

そして仕事を終えてプライベートな時間でYouTubeを見ている際に「好きなことで生きていく」というキャッチフレーズを目の当たりにすると、出世するために頑張るということがバカバカしく感じてくるんだろうと思います。

今の若い人、特にZ世代はデジタルネイティブといわれるくらい子供のころからスマホだったり、タブレットだったりとインターネットが身近にあります。

そうしてネットから得た情報に影響を受けたことで出世に対するネガティブなイメージが形成され、出世欲の薄さに現れている可能性がありますよね。

ただ個人的にはもったいない気もします。なぜならばネットで得た情報を鵜呑みにしすぎて、あたかも経験した気になってしまうことで行動にブレーキがかかってしまうからです。

Z世代にとっては出世することのメリットにより目を向ける(仕事の舵取りがしやすい、部下に仕事を任せられる etc…)ことでより自分の能力開発や成長機会の創出など、可能性がぐんと広がる気がします。おせっかいかもしれませんがね。ただこれは自分にも言い聞かせます。

②働きやすさの追求

Z世代が出世欲が薄い2つ目の理由として働きやすい職場の追求と考えられます。

プライベートを犠牲にしてまで働くのはごめんだよねというワークライフバランスを重視したり、仕事の人間関係や残業からくるストレスをなるべく減らした働き方をしたいという考えです。

なぜ働きやすさを重視するようになったかを考えてみると、YouTubeやtik tokなど様々なSNSでインフルエンサーや企業が発信する転職や働き方に関する情報発信が影響していると考えます。

オフィスとは思えない綺麗でおしゃれなオフィス、フリーアドレスの導入、リモートワーク、ある程度働く時間をコントロールできるフレックスタイム制の普及などなど、企業で働くと言っても様々な働き方が存在しているんだという事をインターネットは教えてくれたに違いありません。

そうして自由な生き方へのあこがれを強くもつ若者(Z世代)が増えていったことが出世欲が薄いという結果につながったんだと思います。

③副業で稼ぎたい

最後にZ世代が出世欲が薄いと言われている3つ目の理由は会社以外の収入源を確保したいという意識が芽生えていることです。

今やYouTube広告でアフィリエイトやせどりなど様々な副業を紹介する広告が乱立しています。また、FIREと呼ばれる経済的自立を目指す人が増えたこと。NISAやiDeCoをはじめとする政府の国民に対する投資の後押しが影響していると考えます。

これまで紹介した若者の出世欲が薄い理由の2つとも、ストレスから避けるような理由(①責任過多への嫌悪感②働き方やすさ追求)でしたが、3つ目の「副業で稼ぎたい」はむしろストレスがあっても稼ぎたいという向上心が全面に出ていて、ある意味以外な理由かもしれませんね。

ここまで考えてみると、Z世代はストレス自体が悪いと考えてるのではなく、自分の行動が制限されることをしたくないという意図が見てとれますね。

また、一見出世欲が薄いというイメージからZ世代はやる気がないと思われがちですが、実はそうではなく実は稼ぎたいからこそ会社員として依存したくないんだという情熱のようなものを私ウェブねこは感じました。