CG映像は時が経つにつれてリアルになっていきますね。
以前書いた記事「【CG】この女子高生CGだぜ?!実写にしか見えない人物画像(saya)がリアルすぎてヤバい」でもSayaを紹介しました。
その「Saya」が今回、慶応大学の杉浦一徳・准教授の手によって、別の形でさらにリアルになり、実用化に向けて進歩しています。
まるで目の前にいるかのようなCG女子高生Saya

杉浦一徳・准教授がSayaのリアルさを活用して、どういう研究を行っているのかを説明します。
一般的な電子看板といえば、よく観光客などを案内するために利用されています。杉浦准教授はその電子看板がただの機械ではなく、人に道案内してもらっているような感覚で利用できるようにしたいという思いがあります。

綺麗な肌質と髪のしなやかな質感、制服の生地の感じをリアルに再現されたCG美少女は、どこを眺めても実在しているようです。髪のなびく動きも非常にリアルだと言います。
目指すは「窓の向こうに本物の人間が立っているのか、CG映像を映しているのか区別がつかなくなるような表示を目指しています」と語る杉浦准教授。
Sayaの進化の先にはアーティストとしての成長と社会貢献
すると「めちゃくちゃリアル」「凄いクオリティ」などという驚きの声が沢山あがりました。雑誌にも紹介されました。
新しく現在作成中の一人目の3DCG character「Saya」です、今年のクリカンではこちらのキャラクターを中心により実践的なワークフローを紹介させていただく予定です。http://t.co/0Q2zsW6Z73 pic.twitter.com/xgdYax7pp6
— Yuka(telyuka) (@mojeyuka) 2015年10月13日
あえて「手書き」でリアルを追求する理由
先ほどもお伝えしたように、より短時間でリアルを追求しようと思うと、写真を表面に貼り付けるイメージで作られます。
しかし、それだけでは繊細な女子高生の肌や服の繊維の感じを出すのには不十分であるとTelyukaさんは語っています。つまり、女子高生特有の肌質などを手書きで丹念に色を重ね合わせることが人間らしい質感を生み出すことにつながるということです。
制服にもTelyuka独自のこだわりがあります。
制服はよく見ると一つ一つの繊維が重なり合って作られてることは皆さんも知っていると思います。ソフトウエア上で何枚も制服のパーツを組み合わせリアルを表現していくというのです。
下のSayaの足元を見てください。

無地に見えるソックスも、よく見ると網目や表面の状態は複雑なものがあります。こちらも同じ手法で複数の繊維を重ね合わせるようなイメージで実在している存在感を再現します。
友香さんは「生身ではないCGだからこそ、表現できる人間の魅力もある。どこまで本物の人間に近づけていけばいいのか、試行錯誤しています」と、リアルさを追求していく中で、どのようにCGの良さを伝えていくかを模索しています。
これからのTelyukaの活動
