勉強中の心理学検定の内容についてのメモを載せます。心理学検定の基本キーワードのテキストに従って、なるべく分かりやすい内容に書き換えたものです。興味ある人は熟読ください。
人は予想や推測するのが好きです。自分や他人の行動から、特性や考えを推測することを心理学では帰属といいます。この人間の内面についての考え方は素朴心理学と言われます。
この素朴心理学を提唱したのがアメリカの心理学者、ハイダーです。素朴心理学では、日常に起きた出来事をどのように認識し、考え、解釈するのかを取り扱うものです。
帰属という理論で有名なのが社会心理学者ケリーが提唱したANOVAモデルです。ANOVAモデルについて説明します。人は無意識にその行動や発言をした背景について探ろうとしますよね。
あなたにもその傾向はあります。ANOVAモデルではそうした人の行動の背景を理解しようとする時に、いくつかの判断材料に基づいていると仮定されているのです。いくつかの判断材料とは次のようなものです。
- 合意性情報(その行動はどれほど一般的か)
- 一貫性情報(いつもその行動をしているのか)
- 弁別性情報(特定の対象と比べて、他の対象にはどう違う対応をしているか)
自分を知る。人は自分をどのように理解しているのか。
人は他人のことをよく知りたがるものです。
でも、本当は自分自身についてもよく理解したいと思っています。自分のした行動を「これで良かったのか?」「なぜあんなことをしてしまったんだろう」と後々になって反省のような形で自己理解をすることが多いのです。
この自分について解釈しようとする心理的現象を自己帰属と呼びます。自己帰属には自分を正当化しようとするものが多く、下のようにいくつか種類があります。
- 過剰な正当化
- 誤帰属
過剰な正当化とは自分の好きな活動について、過剰な報酬が発生すると途端に魅力が薄れてしまう現象を言います。一方、誤帰属とは恋愛に多い自己理解です。
例えば、それほど好きではない相手とセックスした場合があったとします。このとき、生理的興奮を恋愛感情と履き違えて相手を好きになる現象が起こる人がいます。これは一種の誤帰属です。これらの自分に関する理解を心理学では自己知覚理論といっています。
友達を本当に理解していますか?意外に多い、間違った他者理解。
よくある自己と他者の認知のズレ。
チョコを配った女性は趣味でよくスイーツを作っています。バレンタインチョコを作りすぎた女性は、単に余りを消化したいという考えで、知り合いに配りました。
このとき、チョコを配った女性としては状況要因(チョコが余ったから配った)に帰属するのに対し、観察者は相手の内的要因(気の利いた親切な女性)に帰属すると考える場合があります。
また、人は度々成功と失敗について要因を探る場面がありますね。この場面についても心理学の分野では人には思考回路の法則があることがわかっています。
成功については「自分のおかげ」という内的要因に帰属する傾向にあります。それに対して失敗は「他人に邪魔された」などという外的要因に帰属する傾向にあるのです。
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